Xboxが小島秀夫監督の新作『Physint(フィジント)』に対して支払う契約金は、以前取り沙汰されていた約4億ドルという数字の「ごく一部」に過ぎないという事実が、複数のメディアによる週末の報道で明らかになりました。マイクロソフトが実際に投じている正確な金額は公表されておらず、元となった4億ドルという数字自体も、公式に確認されたものではありませんでした。
この数字は、The Game Businessのクリストファー・ドリング氏が自身のポッドキャストで、Xboxが小島監督と予算約4億ドルのプロジェクト(一般に『Physint』を指すとされる)で契約を結んだと述べたことに端を発しています。当時、同氏は3億ドルから6億ドルという推定値を聞いたとも付け加えていました。しかし、ドリング氏は後にこの発言を撤回。Xboxが支払う額は、小島監督が当初ソニーに提示した見積もりよりもかなり低くなる可能性が高いと述べています。Bloombergのジェイソン・シュライアー氏も、マイクロソフトとの交渉額はそれよりも大幅に少ないと説明しており、Windows Centralのジェズ・コーデン氏に至っては、具体的な数字こそ出さなかったものの、単なる「数分の一(a fraction)」であると表現しています。

コジマプロダクションが手掛ける『Physint』は、アクション・エスピオナージ(諜報)作品であり、メタルギア ソリッドシリーズの精神的続編と目されています。元々はPlayStationのプロジェクトとして進められていましたが、予算超過と納期遅延を理由にソニーが資金提供を打ち切ったと報じられていました。今回のXboxとの契約には、『Physint』の映画・テレビ番組のライセンス権の確保に加え、小島監督のもう一つのプロジェクトである『OD』に関する条件改善も含まれているとのことです。
Xboxは最近、一部のタイトルについて独占性を再確認する一方で、他のタイトルについてはマルチプラットフォーム展開を維持する姿勢を見せており、『Physint』が最終的にどのプラットフォームで展開されるかは依然として不透明なままです。小島監督は、そうした発表は後日行われると述べるにとどめており、現時点ではこれ以上のことは言えないとしています。